深部痛覚が消失した犬の椎体骨折
概要
犬の椎体骨折・脱臼は交通事故や落下、暴力など外傷が主な原因です。
治療成績は深部痛覚の有無により大きく左右されます。
症例
ゴールデン・レトリバー(1歳・雄)
- 交通事故による後肢起立不能
- 努力性呼吸
- 口腔内出血
検査
血液検査 |
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血液化学検査 |
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神経学的検査所見 |
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レントゲン検査 |
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治療および経過
第2病日 |
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第2病日 |
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第4病日 |
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椎体固定術 |
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椎体固定術1 |
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椎体固定術2 |
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椎体固定術3 |
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椎体固定術4 |
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術後レントゲン |
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術後リハビリテーション | 術後翌日より他動的関節可動域訓練(PROM)、引き込み反射の誘発、筋マッサージを 積極的に行い、可能な限り強制起立、カートセラピーを行った
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第8病日 (術後4日目) |
自力排尿可能になり、深部痛覚が認められた |
第10病日 (術後6日目) |
浅部痛覚が認められた |
第17病日 (術後13日目) |
CP(0)自力での起立および歩行が可能
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第49病日 (術後45日目) |
姿勢反応良好、CP(2)歩行良好
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椎体固定
- 椎体固定の目的 → 椎体の安定・再接合
- 術後の予後 → 痛覚反応が重要
早期の椎体固定推奨
深部痛覚消失後でも早期の手術により回復する可能性があります。
今回の症例では積極的な椎体固定とリハビリテーションの重要性が認められました。
ご紹介した症例は当院における臨床症例の一部であり、全ての症例に適用されるものではありません。また、記事の内容は掲載時のものであり、現状と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
この記事の更新日:2013年10月31日